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小江戸川越御朱印巡り

天然寺

天然寺は天文23年(1554年)の9月、僧侶・開山栄海上人によって室町時代に創建されました。
「自然山 大日院 天然寺」が正式名称です。境内には、なんでも願いを叶えてくれるという慈母観音、この世でさまよう人々を救い極楽浄土へ導くと信じられている六躰のお地蔵様などが安置されていることで有名なお寺です。

また、武蔵国十三仏霊場のひとつとして名を連ね、多くの人々が訪れる巡礼の地としても知られています。武蔵国十三仏霊場としては不動明王を祀っており、お墓に入る前の入り口付近には不動明王の銅像があります。

ご本尊として大日如来、小江戸川越七福神の一柱として寿老人が祀られています。大日如来は、大日様と親しみを込めて呼ばれるほど昔から安産のご利益があると信じられています。
寿老人はもとを辿ると中国の神様で、長寿延命、諸病平癒、富財、子宝のご利益があります。

平成3年(1991年)の5月に新本堂、客殿、庫裡(くり:お寺の台所、住職などの居間)が完成し、寺観が一新されました。

天然寺の見どころ

天然寺の見どころ・おすすめスポットは以下の4点です。

天然寺参拝

天然寺山門
天然寺手水舎
天然寺の手水舎

小江戸川越七福神の第二番「天然寺」は、第一番の妙善寺から徒歩10分くらい歩いた場所にあります。川越市仙波町の国道16号線沿いにあります。正式名称である「自然山大日院天然寺」の山号が示すように緑豊かなお寺です。
天然寺ではご本尊として「大日如来」が安置されていて、そのご本尊の仏像は、川越市で最古であり川越市指定文化財として指定されています。
大日如来はこの世の根本仏であり、太陽をも超えた優れた存在、つまり宇宙そのものを表しています。大日如来には金剛界大日如来と胎蔵界大日如来の2つがあり、2つが揃って密教の世界が成り立つと言われています。
2つの大日如来はそれぞれ、大日如来の「智」の面を表しているのが金剛界大日如来、「理」の面を表しているのが胎蔵界大日如来であるとされています。

手水舎は立派な屋根があり、周りは緑で飾られてとても風流です。手水舎の右奥に見えるのは、おみくじを結びつける場所になっています。
参拝する前に手水舎で心身を清めましょう。

天然寺本堂

天然寺のご本尊の大日如来は、2つの大日如来のうちの金剛界大日如来で、木造大日如来坐像です。天然寺の本尊である木造大日如来坐像(川越市指定文化財)は、平安時代末期(11~12世紀)頃の造立と考えられ、市内に現存する仏像としては最も古い作例の一つといわれます。
その姿は、絹をまとい、胸の前でこぶしを握り人差し指を立てた左手を右手で握る仕草をしています。この仕草は金剛界の智挙印という振る舞いで、大日如来の代表的な姿といえます。
本堂で参拝を行ってから、境内さんぽを始めましょう。

小江戸川越七福神寿老人

寿老人

天然寺は小江戸川越七福神めぐりの第二番であり、寿老人が祀られています。
寿老人は、もとを辿ると中国の神様で、その姿は諸説ありますが、長い頭とひげの老人のような姿で優しく微笑み、右手に杖、左手に桃、そして傍には鹿を連れている姿が一般的に知られています。桃や鹿は縁起の良いもので、長寿を表しています。
「天然寺の見どころ」で寿老人が実際に祀られているお堂をご紹介します。

境内さんぽ

寿老人が祀られるお堂

寿老人殿

境内のお堂には、小江戸川越七福神の1柱である寿老人が祀られています。
寿老人は「長寿の神」で、人々に富や財産・子宝・病を癒してくれると信じられています。樹木がもつ生命の力を表すこともあり、「樹老人」と呼ばれることもあるそうです。
もともとは中国の神様である寿老人は、さまざまな姿形で表現されています。その名の通り老人の姿をしていて、巻物がついた杖を右手に、長寿の象徴である桃を反対の左手に持ち、お供に鹿を連れているのが特徴です。
天然寺の寿老人は木造で、長い頭に長いひげ、右手には杖を持っており、反対の左手には桃を持っています。桃は長寿を表すもので、その桃から伝わってくるように寿老人は長寿の神様として知られ、長寿延命から諸病平癒、富財、子宝などのご利益があると信じられています。

天然寺の寿老人
天然寺の寿老人

実は、七福神の中でも寿老人・福禄寿という神様は少し立場が異なります。
寿老人と福禄寿は同じ神様
なのですが、日本に伝わるときに誤って二人に分けて広まってしまったため、二人の神様がいるかのような扱いをされてしまいました。
両者とも「長寿」のご利益がある神様であることから、福禄寿と寿老人が同体異名の神様であることが窺い知れます。
他の七福神は日本に伝わった際に仏や神と関連付けられて信仰を集めましたが、寿老人と福禄寿の場合は中国の道教で描かれたままの状態で広まったため、七福神として以外の信仰がないことも特徴です。
福禄寿は室町時代に七福神に加えられましたが、寿老人が加えられたのは江戸時代に入ってからで、同時に加えられていないところに「同一人物の神をどう扱うか」判断がつかなかったのかもしれません。現在は七福神の一人として広く尊敬を集め、長寿の神様として人々からとても大切にされています。

天然寺の池
天然寺の池には沢山の鯉が泳いでいます。

寿老人のお堂の脇には、小さいながらも見事な日本庭園があり、池には立派な錦鯉がたくさん泳いでいて、縁起が良さそうです。水の中を悠々と泳ぐ鯉の姿を見ていると、心が癒されます。

水琴窟

天然寺の水琴窟 天然寺の水琴窟指差し

小江戸川越七福神巡りをするなら、ぜひ見てほしいのがこの「水琴窟」です。水琴窟とは、水が零れ落ちるとまるで琴のような音色を聞かせてくれる音具のことです。
国道沿いなので静かにというわけにはいきませんが、それでもこの水琴窟の美しい音色は訪れる人の心を癒してくれます。脇にある筒に耳を傾けると、綺麗な音色が聞こえてきます。最初に参拝した「妙善寺」の水琴窟とは異なる音でした。
小江戸川越七福神巡りでは、それぞれのお寺に違った水琴窟が設置され、行く先々で音の違いを楽しむことができるようになっています。是非すべてのお寺を回って、この音色を堪能してみてください。

十三佛偕同の塔

十三佛偕同の塔 十三佛偕同の塔指差し

天然寺では、何らかの事情で供養をする人がいない場合に永大供養をしています。この塔にある十三仏の像が、お墓を静かに守っています。また、天然寺は武蔵国十三仏霊場としては不動明王を祀っており、お墓に入る前の入り口付近には不動明王が鎮座しています。

願掛観音と慈母観音

願掛観音

恋の成熟や必勝祈願、仕事の願いなど、様々な願いを叶えてくれる願掛観音が本堂の左手にあります。いろいろなお願いを聞いてくれる観音様の銅像です。生きていれば、「この願いをかなえてほしい」と思うことは誰しもあると思います。
受験に合格したい、誰かと両想いになりたい、仕事で成功したい…そんな願いがあったときに、その人のお願いを聞いてくれる観音様です。ただし、望みを実現するためには、まずは本人が「気持ちを強く持ち、努力すること」が大切であると説いています。
この願掛観音に強く願うとともに努力したかいもあって、見事に願いを叶えお礼参りに訪れる人も多くいるようです。つまり、「自分で何も努力せずに、神頼みだけするのはダメ」ということです。
ちょうど寿老人がいるお堂の向かい側にありますので、何か叶えたいことがあったら観音様に手を合わせてみてはいかがでしょうか?

慈母観音

天然寺の本堂の裏側には、小高い丘があり、高台の階段を登ると慈母観音があります。慈母観音は、母親が子どもに対して思うような慈しみ深い心を表した像です。子どもを抱えたその姿は深い愛情と優しさを感じられると思います。

天然寺の御朱印

天然寺寺務所

天然寺の御朱印は、山門をくぐり右手にある寺務所でいただくことができます。
通常いただける大日如来の御朱印と小江戸川越七福神めぐりの寿老人の御朱印の2種類があります。初穂料は大日如来の御朱印が300円、寿老人の御朱印が200円です。
寿老人のご朱印は、寿老人と書かれている文字の背景に鹿の絵の印が押印されています。鹿は長寿を表す縁起の良い動物で、玄鹿と言って寿老人のお供として一緒に描かれることも多く、まさに縁起物として手元に置いておきたくなる御朱印です。

大日如来の御朱印
大日如来の御朱印
寿老人の御朱印
寿老人の御朱印
天然寺(てんねんじ)
住所 埼玉県川越市仙波町4−10−10
電話 049−222−6151
休日 無休
拝観料 無料
参拝時間 境内は参拝自由。
駐車場 敷地内に無料駐車場有
アクセス 「川越駅」から1000m。徒歩約13分。
「本川越駅」から2100m。徒歩約22分。