成田山川越別院は、喜多院の北側にあります。成田山新勝寺の別院で、眼病平癒にご利益があるお寺です。
成田山といえば交通安全祈願が思い浮かぶ方も多いと思いますが、こちらも交通安全のご利益があり、多くの参拝者で賑わっています。毎月28日には骨董品が境内に並べられて行われる「蚤の市」が有名です。「蚤の市」の日以外はゆっくりと参拝することができます。
成田山川越別院は、嘉永6年(1853年)に石川照温上人によって創建されました。
石川照温は眼病により両目を失明し、希望を失っていました。ある日のこと自ら命を絶とうとしましたが、その時不思議なことに光を失った眼前に不動明王が見えたので、仏道に目覚めそれまでの生活を改めるとともに、有名な成田山新勝寺のお不動様を熱心に信仰するようになりました。
成田山新勝寺で修行を行うことによって目が少しずつ見えるようになりました。
不動明王の大きな慈悲に感激した石川照温は諸国巡歴の旅の後、川越に不動明王を安置し、廃寺となっていた川越久保町の本行院を再興し、成田山川越別院となりました。
成田山川越別院は、成田山川越別院本行院(ほんぎょういん)と称し、いつの頃からか「久保町のお不動様」とも呼ばれるようになりました。不動明王を本尊として祀りました。
山門右手に高さ4m、重さ約20tの「みまもり不動」が、その名の通り私達をみまるように見下ろしていて、近くで見ると迫力あります。
山門を入って右、手前から順に「大師堂」「開山堂」「出世稲荷」「福寿殿」と並び、正面に本堂があります。本堂左脇に祈祷殿と寺務所があります。
成田山川越別院の見どころ・おすすめスポットは以下の3点です。
立派な山門を通って境内へ進みます。
山門の彫刻はとても立派で見ごたえがありますので、是非上を見ながらくぐりましょう。
境内に入ると本堂へ続く参道が真っすぐと延びていて、本堂右側には「水掛不動尊」「縁結七福弁財天」「亀の池」があります。
参道の左側が駐車場になっており、無料で駐車できます。右側には「大五鈷杵」「四国八十八カ所お砂踏み霊場」「出世稲荷」「福寿殿」「開山堂」があります。
山門は令和二年現在、開創170年記念事業中のため、改修工事を行なっていますので、くぐることは残念ながらできません。
山門をくぐり参道を進むと、右側に手水舎があります。本堂を参拝する前に手水舎で心身を清めましょう。
成田山にはご本尊として不動明王が祀られています。不動明王には、厄除災難・現世利益・戦勝などのご利益があると言われています。
不動明王は仏教のさまざまな宗派から広く信仰されており、大日如来が姿を変えて現れた存在であるとも言われています。
また五大明王の中心となるのが不動明王で、成田山では本堂のご本尊に不動明王、その左右に四
大明王が安置されています。
燃え盛る炎を背にして、右手に剣・左手に羂索(けんじゃく)を持ち、右目は天を向き左目は地を見ている天地眼という目を持つ姿が一般的です。
サンスクリット語では不動明王のことを「アチャラナータ」と呼び、これには「動かざる守護神」という意味があります。
不動明王が持っている剣は、魔除けの意味と人の煩悩を断ち切る役割があり、左手の羂索は、悪を縛るため、そして煩悩からなかなか抜け出せない人々を助けるための縄です。
不動明王は手に武器を持ち怒ったような勇ましい顔つきをしていますが、悪を断ち切って、どんな人でも正しい仏道に進むことができるよう導くためにこのような力強い姿をしています。そんな不動明王を尊崇することによって煩悩が払われ、現世の苦難に立ち向かうことができるかもしれません。
本堂で参拝を行ってから、境内さんぽを始めましょう。
成田山川越別院には、小江戸川越七福神の四番目札所として「恵比寿天」が祀られています。七福神めぐりの赤いのぼりが目印です。
恵比寿様は「福の神」の代表で、農村では、田の神、街では市神、福利を招く神として、鯛を抱いた福々しい相好でなじみ深く、人々から深い親交が寄せられています。
商売繁盛・開運成就のご利益がありますのでしっかり参拝しましょう。
インドや中国の神様が多い七福神の中にあって、唯一の日本の神様が恵比寿天です。古くから海辺の人たちの間で信仰され、生業を守り福をもたらすと信じられてきました。
水琴窟には甕にマイクが取り付けられ、水を流しいれると木琴や鉄琴を奏でているような美しい音色が響きます。
合格成就や家内安全、開運成就などの願いを手助けしてくださるという出世稲荷のお堂があります。
「出世稲荷」は開運・諸願成就のパワースポットになっています。
参道途中で見落としがちですが、しっかり参拝しましょう!
この出世稲荷のお堂には、成田山川越別院の大本山成田山新勝寺のダキニ天を丁重に招きお祀りしています。
受験や試験を控えている人や一家の安全や健康を祈りたい人にぴったりです。
「開山堂」には石川照温上人の御尊像が祀られており、眼病平癒のご利益があります。
開山堂では、不動明王のご利益により両眼の失明から回復されたという石川照温師の徳にあやかり「眼病平癒」「視力回復」を祈願しご利益を授けていただくことができます。
眼病平癒・視力回復の祈願し、「め」の絵馬が多く掛けられています。
絵馬(初穂料500円)に名前を書き、開山堂に掛けて祈願します。
本堂向かって右奥には、「亀の池」「縁結七福弁財天」「水掛不動尊」が祀られています。
成田山川越別院の癒やしスポット「亀の池」にはなんと200匹以上の亀がおり、参拝した時も池のあちこちでのんびりしていました。
冬場は冬眠していて見られませんが、温かくなると、親亀の上に子亀が乗り、子亀の上にも親亀が乗ってしまうくらい沢山の亀さんを見ることができます。
冬福をもたらす亀がたくさんいる「亀の池」の奥には、縁結びの「七福弁財天」(七福神の弁財天ではありません)は縁結びのパワースポットとなっています。
その名の通り「縁結び」のご利益を授けていただけるため、時にはカップルが多くの亀に見守られながら縁結びで手を合わせています。
運試しに恋みくじを引いてみるのもアリです!「縁結七福弁才天」の隣には「水掛不動尊」があります。不動尊の足元には亀の像があります。不動尊に水をかけてお参りすることが出来る場所です。
水掛不動尊は体の悪いところに、柄杓(ひしゃく)で水を掛けながら願を掛けることによって人々の願いを叶えてくれるといわれています。
成田山川越別院の御朱印は、本殿を正面に左側に設けられた授与所で頂くことができます。
成田山川越別院の御朱印には、紙面の中央に迫力満点の文字で「不動明王」と書かれていて、これだけでも厄除災難・現世利益・戦勝のご利益が期待できそうです。
成田山川越別院は小江戸川越七福神巡りの恵比寿天の御朱印も授与できます。
通常の御朱印の他にも、金墨を使用した特別金墨御朱印や、弘法大師の御朱印、出世稲荷のお堂に祀られている吒枳尼(ダキニ)天の稲荷御朱印をいただくことができます。稲荷御朱印は吒枳尼(ダキニ)天の目の部分に穴が空いていて、お面としても使えるそうです。
御朱印の初穂料は300円です。限定御朱印は500円、七福神御朱印は200円です。
今回は3種類の御朱印を頂きました。

